愛を知った日
「無理じゃない。大切な娘なんだから当たり前。」
「ありがとう。ごめんね。」
「なにも謝ることじゃない。」
「あっもうそろそろ碧、迎えに行かなくちゃ。また明日も来るからね。また明日。」
パパはそう言って病室を出た。途端に寂しく感じてしまう。それは家族と話している間は忘れている寂しさがどっと襲ってくるからだろう。それを紛らしたくてなんとなくスマホをいじる。
するといつの間にか明美ちゃんと鳳蝶くん、伊月くん、私の4人のグループトークができていた。いつの間に作ったんだと思いつつ開いてみると特に明美ちゃんと伊月くんが話していてたまに鳳蝶くんも返事をしていた。
試しに私も入ってみることにした。
「こんにちは。奏です。いつの間にこんなの作ったの?」
と打つと明美ちゃんから私だよと返ってきた。
それから他の2人も参戦し大丈夫?とメッセージをくれた。私が元気だよと打った。
すると伊月くんから月桃高校で今度文化祭があるので来ないかとお誘いがあった。うちの学校は通信制なので文化祭とかそういうザ・高校生というイベントがない。
そういうこともあってか明美ちゃんはすぐに行くと返事をしていた。
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