愛を知った日
「病院だと暇でしょ。色々持ってきた。奏が好きな漫画とこの前、奏の推しとコラボしてたからグッズ買ってきた。この子で合ってるよね?」
「うん!ありがとう。ちょうど目つけてたんだけど無理だなと思って諦めてたの。嬉しい」
「ふふ。良かった」
「あと甘いものも食べたいだろうなぁと思ってプリン買ってきた」
「さすがパパ!病院のごはんだと味気ないしちょうど甘いもの食べたいと思ってたんだよね」
「今食べる?」
「うん」
食べながら色々な話を聞いた。
碧が友達と喧嘩したこと、やっぱり読み聞かせはねぇねが良いと言っていること、ママは大きな企画を任されて忙しくしていること、料理を焦がしてしまったこと。
それを笑いながら聞いていた。でも感じていた。本当は心配でたまらないはずなのになるべく笑顔でいようと無理していること。それが少し切なくなった。
「奏はなんか困ってることない?」
「うん。大丈夫だよ」
「奏はいつも大丈夫って言うから心配だな」 
「今回は本当」
「じゃあいいけど。明後日検査の結果が出るみたいだからママと一緒に来るから」
「えー2人とも忙しんじゃないの?」
「大丈夫。ママも有給取るって言ってたし。こういうことは2人で聞いた方がいいでしょ」
「そうかもしれないけど無理しなくていいのに」
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