愛を知った日
俺が頭を下げると両親がお互いに目配せをして決心したように切り出す。
「本当は奏の気持ちもあるから黙っていたかったんだけどこうなってしまった以上、仕方ないわね」
「奏はね…病気なんだ。そのせいで入退院を繰り返していて…」
「やっぱりそうなんですね」
「今回倒れたのもその影響なんだけど今回は少し重いみたいで…いつ目覚めるか分からないって先生が」
「えっ?」
「今まで黙っててごめんなさいね」
「いえ…」
「とりあえず今日はもう遅いから鳳蝶くんは帰った方がいい。僕達はもう少しここにいるから」
「分かりました。目覚めるまで毎日でも来ますから」
「嬉しいけど無理しないでね。自分優先にして。今日は本当にありがとう」
「失礼します」
そうして俺は病室を出た。それから目覚めるまで俺はできる限り病院に通った。授業が終わればすり寄ってくる女子には脇目も振らず病院に向かう。バイトがあっても行ける日には必ず顔を出した。明美や伊月にも状況を説明した。するとすぐにお見舞いに行きたいということでバイトが休みの今日、3人で行くことになった。
「本当は奏の気持ちもあるから黙っていたかったんだけどこうなってしまった以上、仕方ないわね」
「奏はね…病気なんだ。そのせいで入退院を繰り返していて…」
「やっぱりそうなんですね」
「今回倒れたのもその影響なんだけど今回は少し重いみたいで…いつ目覚めるか分からないって先生が」
「えっ?」
「今まで黙っててごめんなさいね」
「いえ…」
「とりあえず今日はもう遅いから鳳蝶くんは帰った方がいい。僕達はもう少しここにいるから」
「分かりました。目覚めるまで毎日でも来ますから」
「嬉しいけど無理しないでね。自分優先にして。今日は本当にありがとう」
「失礼します」
そうして俺は病室を出た。それから目覚めるまで俺はできる限り病院に通った。授業が終わればすり寄ってくる女子には脇目も振らず病院に向かう。バイトがあっても行ける日には必ず顔を出した。明美や伊月にも状況を説明した。するとすぐにお見舞いに行きたいということでバイトが休みの今日、3人で行くことになった。