愛を知った日
明美ちゃんは小学生の頃から不登校で学校に行けていなかったらしい。明美という名前も当時のクラスメイト古くさいと馬鹿にされてからはコンプレックスだと言う。
そんな経緯があって通信制に入学したと話してくれた。でも私は明美ちゃんの全てがステキだと思う。私はメイクとかにはあまり興味がないが、明美ちゃんはいつもおしゃれでかわいい。学校では服装は自由なので明美ちゃんはいつもかわいい服を着ている。何より自信が満ち溢れている気がする。
しかし私も体調が不安定で明美ちゃんも毎日登校しているわけではないので直接会える機会は少ない。
そのため会える時になるべく会っておきたいと思い、登校した。
「明美ちゃん、おはよう。元気だった?」
「あっ奏、おはよ。うん。元気だよ。奏は体調大丈夫なの?」
「うん。今のところは。」
「良かった。」
「明美ちゃんの服、今日もかわいいね。」
「ありがとう。これ、好きなブランドの新作なんだ。奏に会えると思って着て来ちゃった。」
「そうなの?とってもかわいいよ。」
「嬉しい。ありがと。」
見ると他にもちらほら生徒が来ている。
そして私達は授業を受けて帰りの時間になった。
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