愛を知った日
「帰り、どっか行く?」
「行きたいけど今日は退院したばっかりだからこのまま帰るよ。ごめんね。また誘って。」
「うん。分かった。気をつけてね。」
「あっ明美ちゃん明日も来る?」
「来ようと思ってるけど。」
「分かった。じゃまた明日。」
「バイバイ。」
学校を出ると車が止まっているのを見つけた。すると窓が開いた。
「パパ!」
「奏!迎えに来た。乗って。」
「このまま碧を迎えに行くから付き合って。」
「うん。分かった。」
「学校どうだった?体調は大丈夫か?」
「うん。大丈夫。久しぶりに明美ちゃんにも会えたし楽しかったよ。」
「そうか。良かった。でもあんまり無理するなよ。明日も雨みたいだからもしあれだったら送って行くぞ。」
「ありがとう。」
そんな話をしていたら碧の保育園に到着した。
「奏はここで待ってて。」
パパは車を出て碧を迎えに行った。
碧は今5歳で年長さんで今17歳の私とは12歳差だ。
弟ができたと分かった時は本当に嬉しかった。
あまり多くは会えないが懐いてくれているとは思う。
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