愛を知った日

4.

そして迎えた文化祭当日。
「私は行けないけどちゃんとお利口さんにするのよ。」
「はーい！」
「楽しんできて。いってきます。」
「いってらしゃ〜い。頑張って。」
そうしてママは仕事に向かった。
「さて僕達も準備しようか。」
私は一旦部屋に戻り着替えて再びリビングに戻ると2人はすでに準備万端だった。
「ねぇね、かわいい！」
「ふふ。ありがとう。」
「うん。いつもかわいいけど今日は最高にかわいいよ。やっぱり男と会うからか？とりあえず写真だけ撮らせてくれ。」
そう言うとカメラを連写した。
「僕も入るー！」
すると弟がそう言って隣に立った。
「ああ。いいよ。2人ともかわいすぎる。」
「もう！こんなことしてたら遅れるよ。明美ちゃんも迎えに行くだし早く行こう。」
「あっそうだな。行こう！」
「しゅっぱ〜つ。」
そうして車に乗って明美ちゃんの家に向かった。
明美ちゃんはもうすでに外に出て待っていた。
「奏、おはよ〜」
「明美ちゃん、おはよう。」
「あっ奏パパこれ、うちの親からです。」
「そんな…いいのに。ありがとうございますってご両親に伝えて。」
「はい。」
「明美ちゃん、あおいの隣にきて！」
「碧くん、久しぶり〜相変わらずかわいい！今日はよろしくね。」