愛を知った日
そして4人で月桃高校に向かった。
「僕、久しぶりに明美ちゃんに会えて嬉しい。」
「えっ。私も嬉しいよ〜今日は楽しもうね!」
「うん!楽しみ。ふふ。」
「かわいい〜」
そんなやり取りを見ていたらあっという間に到着した。
「ここだよね?」
「うん。」
「へぇ〜学校ってこんなところなんだ。」
「そうだよ。碧くんは来年小学生か。」
「うん。ランドセル買ってもらうんだ。」
「そっか〜いいねぇ。」
「ねぇね手繋いで行こう。明美ちゃんも。」
「うん。」
3人で手を繋いで歩き出した。後ろからパパがついてきている。
私は配られた地図を頼りにどこに行くかみんなと話した。
「みんなどこ行きたい?」
「出店とかミスコンとかもやるらしい。」
「ちなみに鳳蝶達のクラスは2組だって。」
「何も聞いてないけど。」
「そんなこと言って。気になってるんでしょ。2組は執事カフェだって。面白そうじゃん。行こうよ。」
「ねぇねの好きな人に会いたい!」
「どんな男か見極めてやる!」
「いきなり行くの?まずなんか買おうよ。」
「いや、こういうのは早い方がいい!」
「しゅっぱ〜つ。」
碧に手を引っ張られて最初に2組に行くことになった。
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