愛を知った日
「じゃあ遊んでくれる?」
「いいよ。なにで遊ぶ?」
「ブロックで。この前の続きやろ。」
「いいよ。その前に手洗ってきてね。」
「うん。」
碧が洗面所に向かった。
「勉強お疲れ様。今日はずっとやってたね。なんか飲む?」
「うん。今冷たいお茶持ってこようかなって思ってた。」
「持ってくるよ。」
そしてパパは私の持っていたコップを取りキッチンの方へ行ってしまった。
私はリビングのソファに座り待っていると
「ねぇね、遊ぼ。」
碧が走ってそのままの勢いで抱きついてきた。
「碧、危ないよ。奏、これお茶ね。」
「ありがとう。」
「今日もママ遅くなるみたいだから先にご飯食べてよう。今作るね。」
「うん。じゃあそれまで遊んでよう。」
「うん。今日は壁を作りたいんだ。」
「分かった。」
「その後、パズルね。」
「うん。」
私達には今共同で作っているものが2つある。1つはブロックの電車と駅でもう1つがパズルだ。
まず最初にブロックで一緒に作業をした後、パズルをした。一応今日の目標は達成したようで碧は喜んでいた。
その時、ちょうどご飯ができたようで呼ばれた。
「ご飯できたよ〜」
「はーい。」
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