MY FIRST LOVER!!(短編)

揺れる恋心



「元気ないね、あずちゃん。」

放課後、保健委員で残っていた私はそれを終えると透くんとロッカーへ向かっていた。




「なんかあった?」



透くんは優しい表情で私の顔を覗き込む。


『…ううん…何でもないよ。』



私が笑って答えると


「なんかあったら言っておいでよ?俺で良かったらいつでも話聞くからさ。」




と、だれもがドキドキしちゃいそうな優しい声と言葉。

こりゃモテるわけだ、と私は思う。




透くんは同じ“モテる”でも孝之と種類が違う。

付き合っていない子が言い寄ってきても抱いたり遊んだりしないし


誠実を求める女の子からしてみれば真面目でベストなタイプ。





『はあ…透くんは優しいね〜。』



「はははっ。優しくなんてないよ。」




『優しいよ。透くんやばいよ、モテる理由が分かる。透くんみたいな人が彼氏だったらみんな幸せになるね。うん。間違いない。』





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