拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
「わたくしもです」

 恥じらいながらも応えると、くるんと体勢が変わってベッドに押し倒される。
 二年間もさんざん慣らされた体は、容易にホークを受け入れた。痛みはなく、感じるのは快感と温かさと、幸福感だけだ。
 
「ずっとこうしたかった」

 ホークがフィーヌの汗ばんだ頬に触れる。フィーヌは彼を見上げて、ふわっと微笑んだ。

「ホーク様。わたくし今、とっても幸せです」

 ホークが優しく微笑み、唇が重ねられた。

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