拝啓、元婚約者様 捨てた私のことはお構いなく
実のところ、水路工事の費用はバナージが1億リーンという考えられない高価格で購入したことによる利益が充てられている。なぜなら、そこは前もってロサイダー家で500万リーンで購入した土地なのだから。
あの場に居合わせた人々は一体かの土地にどんな秘密があるのかと注目したようだが、シーンは事実として何もない土地だ。
少し離れた場所にある海岸は遠浅ではないため海水浴は楽しめないし、小石交じりの荒れた土地は開墾するにも一苦労だろう。かといって、地下に何か鉱石が埋まっているわけでもない。
つまり、あの土地が値上がりする可能性は限りなくゼロに近い。
部屋に戻ったフィーヌは、机の上に手紙が置いてあることに気付いた。
「あら。噂をすれば、バナージ様からだわ」
すぐに封を切り中身を確認し、口元に笑みを浮かべた。
中には、すぐに現金が必要なので支援してほしいことや、もう一度神恵で助けてほしいと書かれていた。
「本当に、厚かましいこと」
「返事するのか?」
ホークはフィーヌに尋ねる。
「そうですね……お返事を書こうと思います。今更助けてくれと言われても困りますって」
フィーヌはにこりと微笑む。
もう二度と、彼らを助けるつもりはない。
あの場に居合わせた人々は一体かの土地にどんな秘密があるのかと注目したようだが、シーンは事実として何もない土地だ。
少し離れた場所にある海岸は遠浅ではないため海水浴は楽しめないし、小石交じりの荒れた土地は開墾するにも一苦労だろう。かといって、地下に何か鉱石が埋まっているわけでもない。
つまり、あの土地が値上がりする可能性は限りなくゼロに近い。
部屋に戻ったフィーヌは、机の上に手紙が置いてあることに気付いた。
「あら。噂をすれば、バナージ様からだわ」
すぐに封を切り中身を確認し、口元に笑みを浮かべた。
中には、すぐに現金が必要なので支援してほしいことや、もう一度神恵で助けてほしいと書かれていた。
「本当に、厚かましいこと」
「返事するのか?」
ホークはフィーヌに尋ねる。
「そうですね……お返事を書こうと思います。今更助けてくれと言われても困りますって」
フィーヌはにこりと微笑む。
もう二度と、彼らを助けるつもりはない。