余命半年のわたしとお兄様

エピローグ

あいらが亡くなってから1週間が経った。僕は告白されたことがショックすぎて遺書を開けなかった。でもちょうど1週間の今日に遺書を開いて最後にあいらを感じようと思う。そう思い僕・若山純は「お兄様へ」と書かれた封筒をそっと開けた。


遺書  若山純様
これをお兄様が読んでいるということは私はもう亡くなっているのだと思う。最後まで支えてくれて本当にありがとう。そしてこれからは私に縛られず生きて。けれどたまには墓参りにでもきて。お兄様との思い出は宝石みたいです。そして「契約」を守ってくれてありがとう。でも私の秘密はもう隠すまでもないね。お兄様、私が亡くなったら必ず「ワカ」の活動を再開して。やめるならファンの人にちゃんと伝えて。
私の1番の思い出は遊園地で「アイドルとして見ないでほしい」的なことを言ってくれたこと。そんなに正直なところもすごいと思ってる。
もう遺書はここで終わりにするね。最後に私の写真を入れておきます。捨てたりしないで大事にしてね。今まで本当にありがとう。お兄様と過ごした半年間は人生で1番の思い出だよ。
                      荒瀬 あいら

読んだら涙が溢れてきた。あいらの思いやりに。そしてあいらがもういないことに。でもやっぱりここからはもう立ち止まってないで進まないといけない。いつまでも血の繋がりもないあいらを「妹」と連呼はできない。でも思い出を抱えて僕は進む。思い出をこぼして進んだりしない。
あいら、応援してて。僕は強いから。
         (余命半年のわたしとお兄様  完)
< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【短編】花が散れば花が咲きにけり

総文字数/15,979

恋愛(純愛)63ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
<花が散れば花は咲きにけり> 自分を「隠キャ」だと思う読書好きの中学生・新城景はクラスメイトである明るい美少女・安良城千鶴に片想いしていた。 恋愛が得意で超美少女の姉・未鐘が味方についていても景は一歩前に踏み出していなかった。 そんなある日、景は「おすすめの本を教えてほしい」と千鶴から図書館に誘われる。喜んで誘いを受け、図書館に出かけた景は千鶴から「恋愛」を感じるキーワードをたくさん聞き、ドキマギしてしまう。 しかも夕方、千鶴は景を「夕陽を見ること」に誘う。二人が通う中学校では夕陽を一緒に見ることは近いのキスと同等で女友達でも軽々しく一緒に見てはいけないものだった。 その誘いも受けてしまう景だったが一瞬の時間はあっという間に終わりけいは帰宅する。しかしそのタイミングで未鐘から衝撃の事実を突きつけられ、、、、、、 「世間体なんてどうでもいい」 そう思える歴史上最高純度の恋愛小説!
海を越えて、きみが好き

総文字数/9,761

恋愛(純愛)30ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
高山 百華(たかやま ももか) 冴えない女子中学生。毎月、アメリカにいる幼馴染・圭から手紙が届くのが楽しみ。    ✖️ 黒川 要 (くろかわ かなめ) 天才少年。アメリカにいる。優しい系イケメンで、見た目の通り思いやりがあって優しい。 百華は毎月手紙を送ってくれる幼馴染・圭を密かに好きだった。けれどある日突然圭がとっくの前に死んでいたことが分かる。泣き崩れる百華だけどお金持ちの親友・小池菜々に誘われて圭のいたところに行くことに・・そこに圭はいなかった。けれど百華を励ましてくれたのは優しい顔のイケメン・黒川要。それから何度も電話をして優しい要に百華は惹かれていく。けれど、ある日百華の家に圭から最後の手紙が届く。そこには百華がずっと好きだったと綴ってあった。読んだとたん、百華は圭のことを思い出す。優しい圭、お兄さんみたいな圭。圭のことが好き、でも要のことも好き。 手紙をテーマにした泣ける、けれどキュンキュンしちゃう遠距離恋愛の物語。
愛したきみは偽物ー許されることー

総文字数/3,051

恋愛(純愛)8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
🍀愛したきみは偽物ー許されることー☘️ 出産と妊娠が妨げられる原因不明の病「女食病」により2300年の日本ではiPS細胞により胎児を作り出し、人工子宮によって培養する取り組みが成功し、認められていた。作り出された胎児は大型児童養護施設「つばめの子ハウス」で育てられ、他の子供と同じように自立していく。それが許可されてから30年経った2300年では母親の体から生まれた子供は10人に一人になっていた。そのわずかな一人・二宮桜華は高校1年生。入学式でiPS細胞によって生み出されたひとつ年上の春日純(かすがじゅん)と出会う。 桜華は順調に純と仲を深めていくが純が「ミス」を持っていることが明らかになる。純は愛情を感じないのだ。 桜華のかすかな初恋は壊れていくが、、、、 そう遠くない未来の「倫理」は一体何なのかを語る傑作恋愛小説。 注・表紙の人物は作中のヒロインとヒーローではありません。また変更予定です。そのことについての言及はおやめください。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop