余命半年のわたしとお兄様
1章 秘密の契約
「はぁ」
と私・荒瀬あいらはため息をついた。その原因は推しているアイドル「ワカ」が急に活動休止してしまったこと。しばらくすれば必ず復帰するらしいけどその姿を私は見られないかもしれない。だって私15歳で余命宣告されているだもん!残された時間はたったの半年らしい。あ、このことは私しか知らない。(両親も知らない)原因は心不全。他のアイドルのニュースからしてそんなにすぐに復帰するとは考えられない。だからもう見られない可能性は高い。
「あいら。いい加減元気だしなって。いつか見られるじゃんまた」
隣でずっと励ましてくれるのは親友の小山なつみ。もちろんなつみも余命のことは知らない。だからこの先も私がいると信じて疑わない。
家で。鍵で扉を開けるとお母さんの隣に超絶イケメン男子がいた。なんで?だって兄なんていないし。親戚にこんな人いないし。
「あ、初めまして。若山純です。東京大学医学部に通ってます。少し事情により今日から居候させてもらうことになりました」
東京大学医学部、私も知っているほどの有名だ。しかも通ってるだって!?その上、イケメンだし言葉遣いは丁寧で優しい。うちのクラスの男子みたいに馬鹿にしている感じは全くない。今のところは好印象。
「あの、荒瀬あいらです。その、よろしくお願いします」
つい緊張してまともに挨拶できなかった。そんな私を見てお母さんがクスリと笑った。
「純くんの部屋はあいらの隣ね」
えっ。こんなイケメンが隣の部屋にいるんじゃ心臓が耐えられないよ。
夜。夕食が終わって。私は自分の部屋で薬を飲んでいた。薬のことも両親は知らない。そんな時。扉が急に開いた。そこにたっていたのは若山さんだった。
「若山さん!」
私はつい大きな声を出してしまった。
「ふふ。純でいいって、あいらちゃん」
純でいい!?しかも今のちゃん付けどういうこと。しばらくイケメンにこんなことされちゃどうしよう。
「その薬ってことは、あいらちゃんて余命半年だったりするの?」
え。なんで分かったの。
「その薬余命半年ぐらいの人が飲むやつだよ。」
と私・荒瀬あいらはため息をついた。その原因は推しているアイドル「ワカ」が急に活動休止してしまったこと。しばらくすれば必ず復帰するらしいけどその姿を私は見られないかもしれない。だって私15歳で余命宣告されているだもん!残された時間はたったの半年らしい。あ、このことは私しか知らない。(両親も知らない)原因は心不全。他のアイドルのニュースからしてそんなにすぐに復帰するとは考えられない。だからもう見られない可能性は高い。
「あいら。いい加減元気だしなって。いつか見られるじゃんまた」
隣でずっと励ましてくれるのは親友の小山なつみ。もちろんなつみも余命のことは知らない。だからこの先も私がいると信じて疑わない。
家で。鍵で扉を開けるとお母さんの隣に超絶イケメン男子がいた。なんで?だって兄なんていないし。親戚にこんな人いないし。
「あ、初めまして。若山純です。東京大学医学部に通ってます。少し事情により今日から居候させてもらうことになりました」
東京大学医学部、私も知っているほどの有名だ。しかも通ってるだって!?その上、イケメンだし言葉遣いは丁寧で優しい。うちのクラスの男子みたいに馬鹿にしている感じは全くない。今のところは好印象。
「あの、荒瀬あいらです。その、よろしくお願いします」
つい緊張してまともに挨拶できなかった。そんな私を見てお母さんがクスリと笑った。
「純くんの部屋はあいらの隣ね」
えっ。こんなイケメンが隣の部屋にいるんじゃ心臓が耐えられないよ。
夜。夕食が終わって。私は自分の部屋で薬を飲んでいた。薬のことも両親は知らない。そんな時。扉が急に開いた。そこにたっていたのは若山さんだった。
「若山さん!」
私はつい大きな声を出してしまった。
「ふふ。純でいいって、あいらちゃん」
純でいい!?しかも今のちゃん付けどういうこと。しばらくイケメンにこんなことされちゃどうしよう。
「その薬ってことは、あいらちゃんて余命半年だったりするの?」
え。なんで分かったの。
「その薬余命半年ぐらいの人が飲むやつだよ。」