婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
アーノルドが何か言いかけたとき、扉の向こうからセドリックを呼ぶ声が聞こえてきた。
『ちょっと、セディ。どこに逃げているのよ』
戻ってきて早々、彼の声を耳にすることになるとは。いや、ジュリアンに会いに来たのだから仕方あるまい。だが聞きたい声は、ジュリーの声ではなくジュリアンだ。
「おい、ジュリアン。おまえ、いい加減にしろよ」
「あ、セディが二人いる」
室内の華やかなソファでゆったりと身体を横にしていたのは、女子用の制服姿のジュリアンだった。つまり、ジュリーのほうだ。
「アーノルド。おまえも着替えてこい。髪も元に戻してかまわない。俺が戻ってきたからな」
「御意」
セドリックに変装していたアーノルドは、静かにその場を去った。
「あいかわらず元気そうだな、おまえは」
「うわぁ。その冷たい言葉。本物のセディだ」
『ちょっと、セディ。どこに逃げているのよ』
戻ってきて早々、彼の声を耳にすることになるとは。いや、ジュリアンに会いに来たのだから仕方あるまい。だが聞きたい声は、ジュリーの声ではなくジュリアンだ。
「おい、ジュリアン。おまえ、いい加減にしろよ」
「あ、セディが二人いる」
室内の華やかなソファでゆったりと身体を横にしていたのは、女子用の制服姿のジュリアンだった。つまり、ジュリーのほうだ。
「アーノルド。おまえも着替えてこい。髪も元に戻してかまわない。俺が戻ってきたからな」
「御意」
セドリックに変装していたアーノルドは、静かにその場を去った。
「あいかわらず元気そうだな、おまえは」
「うわぁ。その冷たい言葉。本物のセディだ」