婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
「その声、やめろ。頭も取れ。ここに来たら、元に戻せと言っているだろう? まさか、その姿でアーノルドに迫ってないよな?」
セドリックが冷ややかな視線で見下ろすも、ジュリアンはにっこりと笑って動じない。だからセドリックも睨み続ける。
沈黙のなか、先に折れたのがジュリアンだった。
「わかった、わかった。ごめんって。愛しのエステルに会ってきたから、セディももっと丸くなったかと思ったのに、さらに尖って帰ってくるとは予想外だったよ。ジュリー会いたかったよって、ハグを期待していたのにな」
「おまえ……まさかそれをアーノルドに強要していないよな?」
「あ、バレた? ほら、学園内ではセドリック王太子殿下は留学生のジュリーにご執心って言われているからさ。やっぱりその期待に応えないとね」
アーノルドには特別給金を上乗せしておこう。
そう心の中で呟いたセドリックは、ジュリアンの向かいに腰を下ろす。
「それで、例の『でんわ』の件は、どこまで広がっている?」
「あぁ……。一時期、国家魔導技師たちが、見知らぬ者にそれについて聞かれたと言っていたが、こっちの技師たちは知らんからね。むしろ『でんわ』ってなんだ? っていう感じ。ただ、その言葉に反応したのがヘインズ侯爵だった」
セドリックが冷ややかな視線で見下ろすも、ジュリアンはにっこりと笑って動じない。だからセドリックも睨み続ける。
沈黙のなか、先に折れたのがジュリアンだった。
「わかった、わかった。ごめんって。愛しのエステルに会ってきたから、セディももっと丸くなったかと思ったのに、さらに尖って帰ってくるとは予想外だったよ。ジュリー会いたかったよって、ハグを期待していたのにな」
「おまえ……まさかそれをアーノルドに強要していないよな?」
「あ、バレた? ほら、学園内ではセドリック王太子殿下は留学生のジュリーにご執心って言われているからさ。やっぱりその期待に応えないとね」
アーノルドには特別給金を上乗せしておこう。
そう心の中で呟いたセドリックは、ジュリアンの向かいに腰を下ろす。
「それで、例の『でんわ』の件は、どこまで広がっている?」
「あぁ……。一時期、国家魔導技師たちが、見知らぬ者にそれについて聞かれたと言っていたが、こっちの技師たちは知らんからね。むしろ『でんわ』ってなんだ? っていう感じ。ただ、その言葉に反応したのがヘインズ侯爵だった」