婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
エステルはアビーがこっそりと作っている護身用魔導具を指さす。
「いいかな……これの続きを作っても」
きらりとアビーの目が光る。
「いいと思います。こういった護身用はいくらあってもいいですよね。力のないか弱き人間が、誰かに襲われたときに反撃する道具です」
「か弱き人間……まるで、私のようね」
アビーが笑い、エステルは苦笑して言葉を飲み込んだ。
男たちが部屋にいるときは、渡された資料を眺め、魔導具を作る振りをする。
だが、彼らがいなくなれば、護身用魔導具や『でんわ』の改良に没頭する。自分たちの身を守り、助けを呼ぶ方法を模索する。
翌朝――。
その日は朝から何かざわついた空気が漂っていた。いつものように運ばれてきた質素な朝食を、エステルとアビーが食べているとき、嫌な予感が胸をよぎった。
「いいかな……これの続きを作っても」
きらりとアビーの目が光る。
「いいと思います。こういった護身用はいくらあってもいいですよね。力のないか弱き人間が、誰かに襲われたときに反撃する道具です」
「か弱き人間……まるで、私のようね」
アビーが笑い、エステルは苦笑して言葉を飲み込んだ。
男たちが部屋にいるときは、渡された資料を眺め、魔導具を作る振りをする。
だが、彼らがいなくなれば、護身用魔導具や『でんわ』の改良に没頭する。自分たちの身を守り、助けを呼ぶ方法を模索する。
翌朝――。
その日は朝から何かざわついた空気が漂っていた。いつものように運ばれてきた質素な朝食を、エステルとアビーが食べているとき、嫌な予感が胸をよぎった。