婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
口も動くが、ハンナの手は休まらない。
「だからね、その雪かきが楽になるような魔導具を作ろうと思っているの。まだ、イメージの段階だけれど」
どんなものがいいかしら、とエステルが妄想を膨らませている間に、ハンナがあれよあれよとドレスを着付けていく。
「髪の毛もまとめますね。地下に行くのであれば、邪魔になりますよね」
「ありがとう」
地下とはすなわちアビーの部屋だ。いや、魔導具室が正式な呼び名だが、他にも実験室だったり、アビーの巣だったりいろいろな呼び名がついている。
「朝から動いたから、お腹が空いたわ」
「それはいい傾向ですね。お嬢様もこちらに来られてから、よく食べるようになって、ずいぶんと健康的になられたと思いますよ?」
「それって、太ったっていうことかしら?」
「いいえ、健康的です。顔色もいいし、肌つやもいいですし。やはり、きれいな身体は適度な睡眠と良質な食事からできるのです。私のように!」
「だからね、その雪かきが楽になるような魔導具を作ろうと思っているの。まだ、イメージの段階だけれど」
どんなものがいいかしら、とエステルが妄想を膨らませている間に、ハンナがあれよあれよとドレスを着付けていく。
「髪の毛もまとめますね。地下に行くのであれば、邪魔になりますよね」
「ありがとう」
地下とはすなわちアビーの部屋だ。いや、魔導具室が正式な呼び名だが、他にも実験室だったり、アビーの巣だったりいろいろな呼び名がついている。
「朝から動いたから、お腹が空いたわ」
「それはいい傾向ですね。お嬢様もこちらに来られてから、よく食べるようになって、ずいぶんと健康的になられたと思いますよ?」
「それって、太ったっていうことかしら?」
「いいえ、健康的です。顔色もいいし、肌つやもいいですし。やはり、きれいな身体は適度な睡眠と良質な食事からできるのです。私のように!」