婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
当時は、魔石をどうにかして利用できないかと言われていた時代で、そこにモートンが魔石を使って魔導灯なる魔導具を開発したものだから大注目を浴びた。当時は一介の研究者だった父には、国家魔導技師という立派な肩書きまでついた。
それからというもの、モートンは王城内の一室にある研究室で、日々、新しい魔導具を開発している。
そんな父親の影響を受けているエステルも、学園卒業後は父と同じ国家魔導技師を目指していた。ヘインズ侯爵家は兄のシリルが継ぐだろうし、そもそもモートンが開発している魔導具のアイディアの一部にはエステルの意見も反映されている。
両親は、エステルが技師を目指すことに反対はしなかった。セドリックも同様だった。
だからエステルは、時間さえあれば王城の地下に用意されたモートンの研究室に足を運んでいた。それは学園に入学してからも続き、エステル自身も魔導具制作にのめり込むようになる。
それもあって、各国、各学園の代表が魔導具制作の技術を競う学生魔導具開発展の学園代表に選ばれていたのだ。
「エステル。いい加減、部屋から出てきなさい!」
ベッドに潜って泣き続けるエステルを引きずりだそうとしているのは、母親のヒルダである。
それからというもの、モートンは王城内の一室にある研究室で、日々、新しい魔導具を開発している。
そんな父親の影響を受けているエステルも、学園卒業後は父と同じ国家魔導技師を目指していた。ヘインズ侯爵家は兄のシリルが継ぐだろうし、そもそもモートンが開発している魔導具のアイディアの一部にはエステルの意見も反映されている。
両親は、エステルが技師を目指すことに反対はしなかった。セドリックも同様だった。
だからエステルは、時間さえあれば王城の地下に用意されたモートンの研究室に足を運んでいた。それは学園に入学してからも続き、エステル自身も魔導具制作にのめり込むようになる。
それもあって、各国、各学園の代表が魔導具制作の技術を競う学生魔導具開発展の学園代表に選ばれていたのだ。
「エステル。いい加減、部屋から出てきなさい!」
ベッドに潜って泣き続けるエステルを引きずりだそうとしているのは、母親のヒルダである。