冷酷女王に恋をして
 それから私は黒川先輩をお昼に誘うべく作戦を一人ずっと考えていた。

ただ誘うだけでは絶対断られるだろうし、だからってじゃあなんて声を掛ければいいのだろう……。

「…さん、雨宮さん!」

「は、はい、すみません!」

「雨宮さん最近どうしたの?気が緩みすぎよ。

しっかりしなさい。

ただでさえ余裕ないのに……。

これ以上遅れるとクライアントにも迷惑がかかるのよ?

気を引き締めてちゃんとしてちょうだい。」
< 11 / 88 >

この作品をシェア

pagetop