冷酷女王に恋をして

ある日、

「では、お昼お先に失礼します。」

と言って私が先にお昼に向かおうとした時。

黒川先輩は一瞬だけ私に寂しそうな目線を向けた。

多分私以外は誰も気付いていないであろうその目は、私の脳裏に焼きついた。

「……先輩?」

「……早く、行ってきなさい。」
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