幼なじみは友達のままで

イチカの場合

ある日の夕方──

バイトを終えた私は、行きつけのカフェでスマホの画面と睨めっこをしていた。画面に映し出されているのは、サークルの先輩から送られてきたメッセージ。

『今週の土曜日、空いてる?』

サークルの手伝いなのかと思った。だから、気軽に返信した。

『なにかあるんですか?』
『この前話してた公園、行こうよ。』

一昨日、海沿いにある公園に行ってみたいと先輩と話した時、

「イチカもそう思う?今度一緒に行こうよ。2人で。」

確かそう言っていた。

メッセージを開いてしまったから、早く返さなければいけないけど、なんと言えばいいのかわからない。

(また今度にするって言ったら、次はいつ空いてるかって聞かれるよね……どうしよう……)

「ユウくんに聞いてみよう。」

一番上に表示されている、ユウくんの名前をタップしてメッセージを作る。

『今から行っていい?』
『おー』

既読がついて、すぐに返事がきた。私はアイスコーヒーのグラスを片付けて、カフェを出た。

ユウくんは私の幼なじみ。
なんでも相談できる友達だ。
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