初恋のやり直し ~過去に私をふった彼からの猛アタック~
「これなら、二人に依頼できそうだな」
「うん! 本当によかった……! じゃないや、よかったです」
つい、砕けた口調になりかけて慌てて訂正する。それを聞いても蒼士くんは嫌な顔をすることなく、むしろ昔に戻ったみたいで嬉しいと笑ってくれた。
「ごめんなさい。注意しますね」
「別にいいよ。俺しかいないところでは」
「そういうわけにもいかないです!」
幼馴染とはいえ、会社の中では先輩と後輩なのだ。
これからはしっかり注意しようと心に決めて、ポストイットに手を伸ばす。
資料を見ながら手を伸ばしたため、手元がよく見えていなかった。
「あっ……」
紙とは違う感触に驚いて顔を上げる。
私が掴もうとしていたのは蒼士くんの指先で、慌てて手を引っ込めた。
「ごめんなさい!」
「……いや、大丈夫」
さっきまで穏やかな雰囲気だったのに、なんとも言えない空気になってしまって俯く。
ただちょんと指先が触れただけなのに、心臓がばくばくと音を立てて鳴った。
――今は仕事に集中しなくちゃいけないのに。
それになにより、このまま彼のことをまた好きになるのは悔しい。
あんなに辛い思いをしたのだ。どうせ好きになってもまた初恋のときと同じように痛い思いをするはず。
私は再び芽生えそうになった感情に蓋をすると、ただ無心に資料をまとめた。
そうして、あれだけ悩んでいたのが嘘みたいに、一日で企画の大元となる部分が完成したのだった。
「うん! 本当によかった……! じゃないや、よかったです」
つい、砕けた口調になりかけて慌てて訂正する。それを聞いても蒼士くんは嫌な顔をすることなく、むしろ昔に戻ったみたいで嬉しいと笑ってくれた。
「ごめんなさい。注意しますね」
「別にいいよ。俺しかいないところでは」
「そういうわけにもいかないです!」
幼馴染とはいえ、会社の中では先輩と後輩なのだ。
これからはしっかり注意しようと心に決めて、ポストイットに手を伸ばす。
資料を見ながら手を伸ばしたため、手元がよく見えていなかった。
「あっ……」
紙とは違う感触に驚いて顔を上げる。
私が掴もうとしていたのは蒼士くんの指先で、慌てて手を引っ込めた。
「ごめんなさい!」
「……いや、大丈夫」
さっきまで穏やかな雰囲気だったのに、なんとも言えない空気になってしまって俯く。
ただちょんと指先が触れただけなのに、心臓がばくばくと音を立てて鳴った。
――今は仕事に集中しなくちゃいけないのに。
それになにより、このまま彼のことをまた好きになるのは悔しい。
あんなに辛い思いをしたのだ。どうせ好きになってもまた初恋のときと同じように痛い思いをするはず。
私は再び芽生えそうになった感情に蓋をすると、ただ無心に資料をまとめた。
そうして、あれだけ悩んでいたのが嘘みたいに、一日で企画の大元となる部分が完成したのだった。