初恋のやり直し ~過去に私をふった彼からの猛アタック~
「あ、もしもし? 蒼士だけど……」
兄と電話がつながったのか、いま私に語ったことを確かめるために電話を掛けたのだと兄に伝えている彼に、私の頭はパニックになる。
気付いたら蒼士くんの携帯を手渡されていて、おそるおそる耳に当てれば、兄の声が聞こえてきた。
「も、もしもし? お兄ちゃん……?」
「おー、綾音。久しぶり」
相変わらず、陽気なテンションなのが声だけでわかる。久しさを感じさせない声音で話し始めた兄に、私は耳を傾けた。
「蒼士が言っていたことは本当だよ。綾音のことが昔から好きだったことも、妹だからって気を遣って身を引いてくれたことも全部知ってる。そして、今も好きだってこと」
「…………」
「だから、信じてやってよ。俺の大事な友だちだから」
そんなふうに言われたら信じるしかなくなる。
私は携帯を握りしめたまま、みっともなく声を上げて泣き出してしまった。
「そういうわけで信じてくれた?」
「……うん」
私から電話を取り上げ、兄と一言二言会話した蒼士くんが電話を切る。
彼は私の体をそっと抱き締めると、ぽんぽんと頭を撫でてくれた。
「俺は昔も今も綾音が好きだよ」
「うん」
「綾音は? 俺のこと、嫌いか?」
「きらいじゃない……」
むしろ、昔から大好き。
そう告げれば、蒼士くんは嬉しいと言って、痛いぐらいに私のことを抱き締めてくれた。
兄と電話がつながったのか、いま私に語ったことを確かめるために電話を掛けたのだと兄に伝えている彼に、私の頭はパニックになる。
気付いたら蒼士くんの携帯を手渡されていて、おそるおそる耳に当てれば、兄の声が聞こえてきた。
「も、もしもし? お兄ちゃん……?」
「おー、綾音。久しぶり」
相変わらず、陽気なテンションなのが声だけでわかる。久しさを感じさせない声音で話し始めた兄に、私は耳を傾けた。
「蒼士が言っていたことは本当だよ。綾音のことが昔から好きだったことも、妹だからって気を遣って身を引いてくれたことも全部知ってる。そして、今も好きだってこと」
「…………」
「だから、信じてやってよ。俺の大事な友だちだから」
そんなふうに言われたら信じるしかなくなる。
私は携帯を握りしめたまま、みっともなく声を上げて泣き出してしまった。
「そういうわけで信じてくれた?」
「……うん」
私から電話を取り上げ、兄と一言二言会話した蒼士くんが電話を切る。
彼は私の体をそっと抱き締めると、ぽんぽんと頭を撫でてくれた。
「俺は昔も今も綾音が好きだよ」
「うん」
「綾音は? 俺のこと、嫌いか?」
「きらいじゃない……」
むしろ、昔から大好き。
そう告げれば、蒼士くんは嬉しいと言って、痛いぐらいに私のことを抱き締めてくれた。