初恋のやり直し ~過去に私をふった彼からの猛アタック~
それだけでは満足できない。いまはよくても、この先きっと欲深くなってしまう。
だから、今日も蒼士くんと一緒に出掛けるのをギリギリまで悩んでいた。
それなのに、蒼士くんは私のことを大事にしてくれるから。また、勘違いしてしまう。
「そもそもあのときふったくせに! どうしていまさら好きなんて言うの!」
気付いたら涙が溢れそうになっていて、ぐずっと鼻をすする。なんとか涙が零れないように耐えたけれど、その我慢も虚しく涙が頬を伝った。
「綾音のことが好きだから」
「信じられないもん……」
「俺は昔から綾音のことが好きだったよ。でも綾音は絢斗の妹だから。あのときは友人の妹に手を出しちゃいけないって思ってたんだ」
「なに、それ……」
いまだって私は絢斗の妹のままだ。であるならば、私は私である限り、一生蒼士くんには好きになってもらえない。
「それなら、今だって一緒じゃない……」
「だからもう、絢斗には伝えている」
「へ……?」
「過去のことも含めて、綾音のことが今も好きだって」
蒼士くんの手が私の頬に伸びる。そっと涙を指で拭ってくれた。
「それに、信じられないっていうなら、いまここで絢斗に聞いてもいいぞ?」
「へ?」
「その方が信じられるだろ?」
何を言われているのか理解できず、呆然と蒼士くんを見つめていると、あろうことか彼は私の目の前で兄に電話をかけ始めた。
だから、今日も蒼士くんと一緒に出掛けるのをギリギリまで悩んでいた。
それなのに、蒼士くんは私のことを大事にしてくれるから。また、勘違いしてしまう。
「そもそもあのときふったくせに! どうしていまさら好きなんて言うの!」
気付いたら涙が溢れそうになっていて、ぐずっと鼻をすする。なんとか涙が零れないように耐えたけれど、その我慢も虚しく涙が頬を伝った。
「綾音のことが好きだから」
「信じられないもん……」
「俺は昔から綾音のことが好きだったよ。でも綾音は絢斗の妹だから。あのときは友人の妹に手を出しちゃいけないって思ってたんだ」
「なに、それ……」
いまだって私は絢斗の妹のままだ。であるならば、私は私である限り、一生蒼士くんには好きになってもらえない。
「それなら、今だって一緒じゃない……」
「だからもう、絢斗には伝えている」
「へ……?」
「過去のことも含めて、綾音のことが今も好きだって」
蒼士くんの手が私の頬に伸びる。そっと涙を指で拭ってくれた。
「それに、信じられないっていうなら、いまここで絢斗に聞いてもいいぞ?」
「へ?」
「その方が信じられるだろ?」
何を言われているのか理解できず、呆然と蒼士くんを見つめていると、あろうことか彼は私の目の前で兄に電話をかけ始めた。