初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「だまれぃ! 呪うぞ~」

「ぎゃー。お助けをお助けを〜」

またひたすら土下座する。
あまり上を見られると演出がばれてしまう。

「オルベリアとの同盟を解消しろぉ~。このままではわたしは救われない~。婚約者にも捨てられたんだぁ。オルベリアと同盟を結んだらまだまだ呪うからなぁ~」

「わ、わわわかりました。もう同盟はやめますからどうかどうか呪わないでください」

「陛下にもぉ~来てもらおうかぁ~」

そしてこれは難しい魔術だとデュランダルは言ったが、一瞬なら可能だと言ったのでシェリアの後ろに前ナダル王のぼーっとした姿を投影してもらった。

「ぎゃー! 兄上、兄上どうかお助けを~。呪わないで、呪わないでくださいぃ~」

その言葉を最後にユーリーンは気絶してしまった。

泡を吹いて倒れている二人を見て、シェリアとデュランダルはため息をついた。
だが、これで同盟は結ばないだろう。
もし結ぼうとしたらまた悪霊としてやってくるまで。
あとはニジェールががんばって殺してくれることを祈るばかりだ。

「戻ろう」

「はい」
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