初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「許さぬ。王と王妃を殺して自分が優雅な生活を送れるとぉ思っているのかぁ~」

間延びした声をわざと出すのは非常に滑稽だが、呪われていると思っている本人には何もわからないらしい。

「お、お助けを~。俺はお前を殺すつもりはなかった。だが、お前の兄が……」

「なんだとぅ。兄がわたしを殺せと命じたのかぁ」

うんうんとひたすら首を縦に振る。

「ど、同盟のためだ。俺は知らない。お前の兄のせいだ。どうか呪わないでくれ」

床に土下座して小さくなり震えている。

女のほうは泡を吹き気絶してしまっていた。

「そのくせに今になって大臣を送れないとか抜かしてきて困っているんだ。こっちこそっ」

キッと上を見上げてきたのでシェリアはまた大声をあげた。
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