初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「あんなはしたない服を……男の目にさらしたくないだけだ」

ぷいっと横を向いてしまった。

シェリアは困った顔をしてうつむいている。

だけど、シェリアが、ほかでもないシェリアが、あんな格好を人前に、しかもあの鬼畜の前にさらすなどあってはならないことだ。
ああ、むかつく。

無性に腹がたつデュランダルは、なぜなのか自分の感情を理解できないでいた。

とにかく腹が立つのだ。

と、ピクッとデュランダルの肌に反応があった。

「シェリア。魔獣だ。近くにいる」

「え?」

キルギアに入って魔獣に一度も出会わずに王都に戻れた前回のほうがめずらしい。
今回のように出会うのが普通だ。
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