初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「えっと…それはまぁいいんですが…」

さっきとちがって敬語になってしまうのはこの男が放つオーラのせいかもしれなかった。
あるいは短時間の間に二人も自分のすぐ横で身罷ってしまったので感覚がおかしくなってしまったのかもしれない。

だが明らかにこの男はさっきの男と違う高貴なオーラを放っている。
そして自分に対する殺気はない。

「いいのか。そうか。ならばよかった。で?どうする?ここにはすぐに国王の弟が確認にやってくるぞ」

「え?」

あまりの怒涛劇に何が何やらわからなかったが、どうやら考えなければならないようだ。
もしかしたらこれからの立ち居振る舞い如何によっては助かるかもしれないということなのか?

「えーっと…そうですね。でもわたしの屍がないと結局殺しにやってくると思うので…」

どうしたものかと思案していると、男が扉の前から女の屍を運んできた。
ナダルの侍女服を着ている。
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