初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません


「こっちです」

ロレッタを自分の前に乗せ馬を走らせ針葉樹林へと入る。
するとロレッタはすいすいと行く方向を伝えてくる。

「どうしてわかるのだ?」

針葉樹林の中では魔術は使えない。
魔獣の聖地なので人間の魔術は吸収されてしまうのだ。

「ホワイトサーベルの声が聞こえるんです。次は右とか左とかまっすぐとか」

「へぇ」

こんな奥地まで入ったことはない。
魔獣のにおいが充満している。
おそろしい数の魔獣がいるはずだが、誰も攻撃はしてこない。
殺意も感じない。
ロレッタがいるからだろうか?

なんという能力だ。
聖女とは。
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