初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
キルギア王国では王族貴族はもちろん、平民も生まれたらすぐに神殿に行って魔力量を測定する。
ロレッタはゼロだった。
母親に似たのだろうと兄が落胆していたが、まさか聖女だったとは。

ロレッタの声にいざなわれて、20分ほど馬で走ったところでロレッタがストップをかけた。

「ここにいるはず」

そこはおおきなくぼみになっていてそこだけ針葉樹が生えていない。
その場所を見ると、うっすらと姿が現れた。
どうやら透過していたらしい。

その姿はまさに荘厳だった。
大きさは小さな城といってもいいくらいで、銀色に輝くきれいな毛並みに利発そうなネコ科の顔、そして美しいブルーの瞳がこちらを見据えていた。
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