初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
『ホワイトサーベル。来たわよ』

馬から降り、ロレッタを下ろすと、ロレッタが不思議な言葉をホワイトサーベルに向けて話し始めて驚いた。

なんだ?

『よく来てくれた。お前が大事にしている者はそこにいると伝えてくれ。心配するな。生きている。無事だ。殺すつもりはないと』

すーっとホワイトサーベルの後ろの高台になっている部分にシェリアが眠っているのが見える。
髪色も瞳の色も元に戻っている。
デュランダルのかけた魔術はホワイトサーベルが解いたのだろう。

「シェリア!」

「陛下。シェリアはそこにいる。無事だし、殺すつもりはないって」

「そ、そうか」

ほっと胸をなでおろす。
だが、何をしたいのだ。ホワイトサーベルは。

『世界が混乱に陥る前にお前と契約を交わしたかった。だが、お前が聖女を閉じ込めたままにしていたからなかなかうまくいかなかった。聖女を今日城から出してくれたことを感謝している』

ロレッタはそのまま伝えた。
(不思議な気分だった。魔獣など見たこともなかったが、不思議とすっと言葉が体に入ってきたし、言葉を話すこともできた)
< 139 / 283 >

この作品をシェア

pagetop