初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
すやすやと眠る愛しい女性を見る。

聖王というただの童話の主人公だと思っていた者が自分だといわれてもよくわからない。
ただ、この右腕にできた刻印は確かに聖王だという証拠に他ならない。

自分は本当に聖王なのだろう。

だが、だからといって何なのだ?

魔王?
そんなもの実際この世に現れてなどいない。
そんな現実に存在しないものにおびえて何になる?

俺は俺であるだけだ。
シェリアを好きなただの男だ。
キルギア王国と国民を愛する、ぽっとでの王にすぎない。

シェリアが無事でいてくれればそれでいい。
キルギアが幸せであればそれでいい。

寝ているシェリアの額にそっとキスを落とした。

そしてロレッタが呼んできた、マリアとメリッサにシェリアの世話をたのみ、疲れ切っているロレッタを入浴させて寝かせるよう命じ部屋を出た。


さぁ、部下の元へ行こう。
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