初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
その日、執務室で二人きりになったラインハルトに陛下に何かあったのかと聞いてみたが、濁されてしまった。

「連日の裁判でお疲れなのでしょう」

シェリアの目は見ずに言う。
絶対何かあるのだ。

あれ以来デュランダルはシェリアに微笑みかけることがなくなってしまい、そっちの処理に夢中のようだ。
何ならシェリアが目に入っていないようにさえ見える。

執務室で二人になったときもぼそぼそと「ロレッタをどうすればいいだろう」とつぶやいている。

ロレッタ殿下? 殿下が関係あるの?
何? 何なの?

かといって、シェリアが気遣って疲労に聞くお茶を入れると、「ありがとう。シェリア」と満面の笑みで手の甲へとキスを落としてくれる。
嫌いになったわけじゃないらしい。

なんだろう。
相当何か気にかかることがあるとしか思えなかった。
< 184 / 283 >

この作品をシェア

pagetop