初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません


「お母様なの?」

信じられない面持ちで自分に瓜二つの女性を見ているロレッタをシェリアは後ろから支えていた。
ロレッタに話したとき、どうしたらいいかわからないとロレッタは言った。
だからシェリアは自分なら会うだろうと言ったところ、ロレッタも会うと言ったのだ。



ロレッタは城から去っていった母の姿を今でも覚えていた。

城の窓から馬車に乗り込む母が見えた。
そしてその母をエスコートする知らない男性の姿も。

城はバタバタしていたし、侍女たちは見ていなかっただろう。だが自分ははっきりと見ていた。

母は自分を裏切ったのだ。

それを知っていた。
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