初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「陛下が好きです。わたし」

「…………」

一瞬でデュランダルは固まってしまった。

「え? シェリア……ちょ……ほんとに……いや……」

あまりのことに絶句したように戸惑い、それからしどろもどろになって両手を空中にさまよわせている。

構わずシェリアはデュランダルの分厚い胸板に飛び込んだ。

「シェリア!」

「その両手をわたしの後ろに回してください。抱きしめるんですよ。こういうときは。陛下」

「あ、わ、わかった」

おそるおそる自分の後ろにデュランダルの大きな腕がまわるのをシェリアは感じた。
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