初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません


「噂が持ちきりですね」

ラインハルトが興奮気味だ。

「あとは兄がいつこちらに接触してくるかです。わたしが生きているとわかった以上、もう一度殺そうとするはず。絶対に兄はあきらめません」

あの狡猾な兄が自分を殺そうとしたのに生きていると知ったら?
しかも魔王に魂を売った人間だ。
もしかしたら魔王は人間の闇に巣食う悪魔のようなものなのかもしれない。

あとはどう接触してくるかだ。

「明日は舞踏会です。舞踏会には各国からの来賓も来ます。もしかしたら……」

「ええ。それもぬかりなく準備はしているわ」

執務室の中でラインハルトと話していたが、入り口のほうが騒がしい。どうやらロレッタのようだ。

「シェリア! もう、この男誰なの?」

ロレッタには緊急事態だからと今日から護衛騎士にダニエルをつけたのだ。

「王女殿下を守る騎士です」
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