初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
あまりのことにおいしいサンドイッチを落とすところだった。

「陛下の娘さんではなかったんですか? つまり、あなたのです」

「俺? 俺には娘などいない」

ゴホゴホとむせこんでいる。

「結婚していないのにどうして娘ができるんだ?」

「いやですから、王妃がどこにいらっしゃるのかと思っていたんです。てっきりお亡くなりになったか、逃げられたのかと……」

「俺は、戦争に明け暮れていたんだ。結婚などしている暇はなかった」

「そうだったんですね」

言いながらほっとしている自分がいる。
この感情は何なのだろう?
陛下が結婚していなくて、ロレッタが陛下の実娘じゃなくてよかったと思ってるなんて……
< 70 / 283 >

この作品をシェア

pagetop