初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
気づけば、涙を流していたらしい。

テーブルの前に座り、そっと目の下をぬぐってくれたのはデュランダルだった。

「陛下。すみません。気づきませんでした」

午後の執務中だろうに王女を見にやってきたのだろうか?

王女のほうへ向いて軽く手を振ってからまたこっちを向いた。

「ショックなことがあったときは泣けばいい」

「陛下」

「ロレッタからは見えないから大丈夫だ」

ロレッタとの真ん中に座ってくれた。だから泣いてもいいという。

そんなことを言われたら泣くしかない。

「陛下…もう…ほんとにいつも助けてくれるんですね」

「そうか?」

だらだらだらと涙を流した。
流しきるだけ流しきった。
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