初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「ここで待っているはずだ」

ある人物との待ち合わせ場所はナダルの王都からかなりはずれたさびれた町ガザールの下町の昼間の酒場で、彼はデュランダルが直接来ていることは知らない。
デュランダルの使いの者だと思っている。だが、この男はかなりの重要人物なのだ。
デュランダルの部下は本当にこういう隠密的なことにはすばらしい能力を発揮する。
ユーリーンは血眼になってこの男を探しているが、実際どこで息をひそめているのかはわかっていない。
だがデュランダルの部下はすぐに発見した。
さすが魔力においては右に出る者がいない国の者たちだ。

中に入ると、さびれた酒場らしく、昼というのもあるだろうが、カウンターとテーブルに座っている者たちが数人いるだけだった。

その中でカウンターの一番奥にいるのが目当ての者らしい。
言われなくてもデュランダルには気配でわかるようだ。

その男の隣へと気配を消したまま近づきデュランダルとシェリアはそっと座った。

「ニジェールだな?」
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