星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち

第五章 嵐を呼ぶ大作戦

ガヴィット星人さんを救うための方向性が決まった翌日。

「よし、がんばって探すぞ!」

机の上にドーンと置かれたのは、星おこしの攻略本!
わたしは学校から帰ると、自分の部屋で攻略本を開いていた。
植物育成ライトについて調べるためだ。
あれからわたしたちは、分担して作業をすすめることにしたんだ。
わたしは攻略本で、植物育成ライトの光が届く方法について調べている。
周防くんはホームセンターで、様々な植物育成ライトを集めている。
そして、サイカくんは宇宙空港の近くで、ガヴィット星人さんの行動パターンを調べていた。

「うーん。植物が育つためには、光が必要。だけど、光の量は強すぎても弱すぎてもいけないみたい」

わたしは難しい問題に頭を悩ませる。
植物が育つためには、光が必要。
でも、その光の量は強すぎても弱すぎてもダメ。
光のバランス――つまり、光の調整が重要になってくるみたい。

「次のページに、その攻略方法が載っているはず……!」

ドキドキ。
早鐘のように、スピードを上げる鼓動。
おそるおそる、次のページをめくると。

「ええっ! なにこれ!?」

わたしは予想外の展開にうろたえまくる。
だって、肝心のページはやぶれていたから。 
なんで、やぶれているの!?
状況がのみこめなくて、あわあわしていると。

「あ、もしかして……!」

わたしははたと、心当たりにたどり着く。
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