歴代最強のオヒメサマ
今度こそぽんぽんと頭を撫でると、こくりと頷いたどこかすっきりとした顔の翡翠ちゃんが俺の横に並ぶ。



「代替わり前の時期だけど、彼女は六代目水月の寵愛姫だ」



野太い声の歓声に見送られて、翡翠ちゃんの肩を抱いたまま壇上を下りる。




───ずっと突き刺さるような視線をよこしていた翔真には悪いけど、


………俺が総長の間、彼女は俺の女ということになる。




【理人side END】

< 56 / 160 >

この作品をシェア

pagetop