背筋を伸ばして恋をする。



「好きなんで付き合って欲しいんですけど」



「…ええ?」



ちょっと待って。



好き?付き合ってほしい?



平日の朝、駅のホームで告白されているの?



ちょっと待って。



誰なんだ、この人は。



この人物に見覚えはない。知らない人のはずである。混乱する頭を必死に回転させても思い当たらない。



そう思うと、少しずつ恐怖が湧いてきた。





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