メシマズな彼女はイケメンシェフに溺愛される
不機嫌そうに口にした彼は、直後に皿に吐き出した。
「うわ、汚ね!」
隣にいた男がのけ反る。
「すっぱ過ぎじゃねえか!」
淳太が叫ぶ。
「てか、吐くとかねーわ」
「うまいのに」
ぼそぼそと囁きあう男たちに、淳太は顔をしかめて陽音を見る。
「お前、なにかしただろ」
「なにもしてません。証拠があるんですか?」
淳太がにらみつけてくるが陽音は無視して厨房に戻り、乃蒼を見る。目が合うと、作戦通りに進んでいることを告げるために頷く。
淳太の言う通り、彼の皿だけまずくしておいた。目印はソースアート。彼の皿だけ微妙に変えていた。料理は一口サイズだから気付いたときには証拠は口の中、他の人からは確認できない。
ふた皿でひとりだけ味覚がおかしいと印象を付けることには成功している。もう小細工の必要はない。
続いてひと口肉巻きを出すと、淳太は先に配られた男性の皿を奪った。
「なにすんだよ!」
「俺のと交換してくれ」
「どうぞ、数はありますので」
陽音は慌てず皿を差し出す。
友人たちはうまいうまいと食べるが、淳太だけは首を傾げた。
「うわ、汚ね!」
隣にいた男がのけ反る。
「すっぱ過ぎじゃねえか!」
淳太が叫ぶ。
「てか、吐くとかねーわ」
「うまいのに」
ぼそぼそと囁きあう男たちに、淳太は顔をしかめて陽音を見る。
「お前、なにかしただろ」
「なにもしてません。証拠があるんですか?」
淳太がにらみつけてくるが陽音は無視して厨房に戻り、乃蒼を見る。目が合うと、作戦通りに進んでいることを告げるために頷く。
淳太の言う通り、彼の皿だけまずくしておいた。目印はソースアート。彼の皿だけ微妙に変えていた。料理は一口サイズだから気付いたときには証拠は口の中、他の人からは確認できない。
ふた皿でひとりだけ味覚がおかしいと印象を付けることには成功している。もう小細工の必要はない。
続いてひと口肉巻きを出すと、淳太は先に配られた男性の皿を奪った。
「なにすんだよ!」
「俺のと交換してくれ」
「どうぞ、数はありますので」
陽音は慌てず皿を差し出す。
友人たちはうまいうまいと食べるが、淳太だけは首を傾げた。