メシマズな彼女はイケメンシェフに溺愛される
淳太と対決をした試食会。
簡単にはうまいと認めないと予想したため、彼が勝てない人を呼んでおこう、とふたりで決めた。それで上司に声をかけ、淳太の父も呼んでもらったのだ。もし料理を食べた淳太が非を謝るなら、ふたりにはお礼のおみやげを渡してこっそり裏口から帰ってもらう予定だった。
試食会後の打ち上げは盛り上がりを見せた。
当日の夜にはその様子がネットに上げられ、添えられた写真と文言により、急速に拡散された。
『友達に誘われて試食会に行ったらマジおいしかった! シェフはイケメンで最高! 美人の奥さんうらやましい! 店はここ!』
コメントには店の住所がネット上のマップに印をつけて上げられていた。
『グルメーズの友達に誘われて試食会に行ったけど、マジうまかった。グルメーズのそいつはまずいを連呼してたけどやばくね? 口コミも操作したらしい』
『彼氏の友達がグルメーズで働いてるんだけど、ある店の口コミを操作して評判を悪くしてたのが発覚。最悪。二度と信じない』
グルメーズは炎上し、公式に口コミ操作を認めて謝罪した。サイトの評判はがた落ち、株価も急落したという。
上司は菓子折りを持って謝罪に訪れ、淳太は地方の支社に異動して農業情報サイトの編集をやることになった、との報告をした。
結局、被害届は出していない。今後、淳太が接触してきたら必ず出すと宣言し、抑止力にしていた。
店には同情が集まって客が殺到し、お断りをする事態が続いた。
まったく予想外だった。淳太をやりこめてグルメーズの口コミを戻せれば、それだけでよかったのに。
これでは店を続けられないと休業を決め、一カ月のヨーロッパ旅行に行って来たのだ。
戻ってきたときには世間の関心は移っており、安心して店を再開できた。
試食会の最後に陽音の料理を出すことにしたのは乃蒼のアイディアだった。きっとあいつにはわからないと言われ、本当にそうだったら嘲笑ってやろうと思っていた。
簡単にはうまいと認めないと予想したため、彼が勝てない人を呼んでおこう、とふたりで決めた。それで上司に声をかけ、淳太の父も呼んでもらったのだ。もし料理を食べた淳太が非を謝るなら、ふたりにはお礼のおみやげを渡してこっそり裏口から帰ってもらう予定だった。
試食会後の打ち上げは盛り上がりを見せた。
当日の夜にはその様子がネットに上げられ、添えられた写真と文言により、急速に拡散された。
『友達に誘われて試食会に行ったらマジおいしかった! シェフはイケメンで最高! 美人の奥さんうらやましい! 店はここ!』
コメントには店の住所がネット上のマップに印をつけて上げられていた。
『グルメーズの友達に誘われて試食会に行ったけど、マジうまかった。グルメーズのそいつはまずいを連呼してたけどやばくね? 口コミも操作したらしい』
『彼氏の友達がグルメーズで働いてるんだけど、ある店の口コミを操作して評判を悪くしてたのが発覚。最悪。二度と信じない』
グルメーズは炎上し、公式に口コミ操作を認めて謝罪した。サイトの評判はがた落ち、株価も急落したという。
上司は菓子折りを持って謝罪に訪れ、淳太は地方の支社に異動して農業情報サイトの編集をやることになった、との報告をした。
結局、被害届は出していない。今後、淳太が接触してきたら必ず出すと宣言し、抑止力にしていた。
店には同情が集まって客が殺到し、お断りをする事態が続いた。
まったく予想外だった。淳太をやりこめてグルメーズの口コミを戻せれば、それだけでよかったのに。
これでは店を続けられないと休業を決め、一カ月のヨーロッパ旅行に行って来たのだ。
戻ってきたときには世間の関心は移っており、安心して店を再開できた。
試食会の最後に陽音の料理を出すことにしたのは乃蒼のアイディアだった。きっとあいつにはわからないと言われ、本当にそうだったら嘲笑ってやろうと思っていた。