諦めていた恋の続きを始めます
旅の途中
瀬戸内海には数多くの島が点在している。
本州と四国を結ぶ橋が架かっている島や、外国からの観光客が訪れるような有名な島もあるが、大石まどかが住んでいるのはその中でも四国に近い小さな島だ。
まどかは一年ほど前に、東京からこの島にやって来た。
島にたったひとつある診療所で、看護師として働いている。
東京の病院で看護師として働いていた頃は、痩せて顔色はあまりよくなかった。
今は少し日焼けして、標準体重になっている。
島の食べ物がおいしいせいだ。
きつくシニヨンにまとめていた髪も、短めのボブカットにしたら手入れが楽になった。
ふっくらした頬と髪形のせいか、もうすぐ二十八になる実年齢より少し下に見られるくらいだ。
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