ホームラン王子と過ぎ去った青春をもう一度
「ねぇ。一つだけ、聞いてもいい?」
「いくらでも質問していいよ。なんで答える」
「どうして私を、好きになってくれたの……?」

 欠点など見当たらないほどキラキラと光り輝いている王子様のような小出くんであれば、私のような地味なOLなんかじゃなく、誰もが羨む美女と恋仲になれたはずだ。
 なぜ、自分を好きになってくれたのだろう?
 それがずっと不思議で堪らなくて、質問をすれば――彼はあっけらかんといい放つ。
 私を好きになってくれた理由を……。
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