お兄ちゃん、すきだよ。



チャリ…




門を出た私の足が、何かを踏んだ。



おそるおそる足を上げてみると、そこにあったのは鍵だった。




その小さな鍵を拾い上げる。


目を凝らしてよる見ると、うっすら「R.Mochizuki」と書いてあるのがわかった。



怜くんの鍵だ。


さっき出て行ったときに落としたのかな?





そういえば、怜くんのズボンにはいつもたくさんの鍵がついている。



家の鍵

自転車の鍵

車の鍵

その他にもたくさん。




鍵がぶつかり合うチャリチャリと言う音で、怜くんが帰宅したのがわかるくらいだ。




怜くんったら、しょうがないなぁ。



無造作にたくさん持ち歩くから、落としちゃうんだよ。



私はクスッと笑った。



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