お兄ちゃん、すきだよ。
「今日ね、おばさんから春乃ちゃんの昔のアルバムを見せてもらったよ。」
「え〜!恥ずかしいよぉ。もうお母さんたら!」
「いいじゃん、可愛かったよ。ちび春乃ちゃん。」
怜一朗くんがまた私をからかって笑う。
私のほっぺたが、熱くなってくる。
「それでね、お兄さんの写真も見せてもらった。」
「夏彦兄ちゃんの…?」
「うん。とても仲良しだったんだね。写真だけで、よくわかったよ。」
そして怜一朗くんは、さらに語り出した。