お兄ちゃん、すきだよ。
「じゃぁまた明日ね!文化祭準備がんばろうね!」
大声で手をふりながら、優は帰って行った。
やっぱり親友ってすごいな。
すっかり気持ちが軽くなった私は、いつもの坂道を軽い足取りで駆けて行った。
家に到着すると、怜くんの部屋の明かりがついていた。
そういえば今日は、怜くんの大学がない日だ。
家のドアの鍵を開けると、怜くんが部屋から出てくる足音が聞こえた。
そうして扉が開くと同時に、おかえりと言ってくれた。
怜くんはとても優しい。
さっきの相談、怜くんにもしてみようかなぁ。