Devil's Night
 
 幼なじみにも相談できない自分が、うしろめたくて、何となく香織から視線を外したとき、カイが私を見ていることに気付いた。その観察しているような目に、悪寒が走る。


「私、そろそろゲートに行くね」


 あわてて目を反らし、視線を香織に戻して言った。


「うん。じゃあ、後でね」


 香織が満ち足りた笑顔で手を振った。
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